これまでは生きていくことに対して腰の据わらなさを常々感じていたのだが、最近は自分の中の“乱視のようなぶれ”が無くなって、色々な自分がぴったり重なり定まっている。自分が自分でいるという確信は非常に心地よい。ただ、僕の中にある重りのようなわだかまりが不動の一点となり、それが僕をまとめあげているという事実は、皮肉といえば皮肉な話だと思う。