一つの区切りとして、今年一年を振り返ってみる。
当初は昨年の後半から引き続いて不安定で危険な状態だった。根本的に折れてしまってはどうしようもなく、ただ日々を消化するだけの毎日を繰り返していたと思う。仕事が忙しかったので、なんとか切り抜けられたといえるかもしれない。しかし、仕事のヤマ場が過ぎると、自分の置き場所が無くなって、ふらふらとする始末。大方リカバリーはしていたが、昨年の状態になるのが怖かった。そうこうしていたら、秋口にビッグイベントがやってきて、見かけだけ繕っていた部分が根こそぎ持っていかれてしまい、再び不安定な状態になった。
しかし、ひどいつらさを抱えていたのは去年と同じだったのだけど、危険さは感じなかった。少し強くなっていたのかもしれないが、おそらく、去年と違ったのは、後悔の有無が大きな要因だと思う。
今年は人生で初めて後悔をした。そして、拭いきれない衝動が、図らずも、動けない僕を駆り立てたように思う(実際に去年は動けなかった)。でも、つらさにかまけて好き勝手に振る舞って、愚かなことをしたし、人が傷つくようなことも言ったりした。眼鏡も大量に買った(笑)。少しだけ自信も得た。結局、一通り足掻いて、つらさや弱さを含めて自分のことをうまく受け入れたと思う。あまりにも深い衝動が、僕にとって疑いようの無い現実で、目を背けることができなかったからだろう。
そうしたら、どこか嘘臭かった世界が、色めきたつようになった。世界が色めきたつ感覚は、もともとあまり感じたことの無いものだったけど、20歳の夏に決定的に失くしたものだ。つらさを抱え込むことになってしまったが、その感覚を得られてよかったと思う。
…去年が失くした年なら、今年は変わった年だと思う。僕がこうしてあるのも、僕に愛想を尽かさず接してくれるあなたのおかげです。今年一年本当にありがとう。また迷惑をかけると思うけど(笑)、皆々様、来年もよろしくお願いします。