僕の業界はサービス業といえばサービス業である。しかし、やろうと思えば何でもできるので、あえて手を広げないようにしていることが多い。というのは、時間も人もお金も足りなくなるからである。そこで、サービスの利用を呼びかけたり拡充するよりは、事務処理を粛々とこなすことに重点が置かれているように思える。実際、事務処理だけで時間が割かれて他に手が回らないことが多いと感じる。
だから、“していないこと”にも全然理屈が無いわけではない。しかし、やろうと思えばできるので、その“していないこと”を言われると積極的な理由があるように受け取ってもらえないだろう。
僕らの仕事は、決められたことを実行し全ての顧客に平等に振る舞うことであって、特定個人の利益を最大限にすることではないとは思うけども(資格の中に、有効な利用法を提示する事を生業とするものがあるから、一般認識なのかもしれない)、どこまでして、どこまでしないのか、そのバランスが難しい。