先日応対した80歳を越えている老婦人は、旦那さんが病気で日々介護をされている方だった。介護の日々はつらいことが多いのだと推察できるが、介護疲れが目立つよりは逆に、年齢より若々しく見え、上品で身なりもきっちりとされていた。おそらく、日々の緊張が逆に張りを持たしているのだろうと感じられた。
そんな老婦人をお相手させていただいた後、「あの人に面倒を見てもらっている旦那さんは幸せなのだろうな。」と、ふと思った。実際に旦那さんがどう思っているかはわからないけど、あの老婦人に面倒を見てもらえているという事実はすごく幸せなことではないのだろうか、と。
今まで、幸せというのはひどく主観的なものでしかないと考えていたのだけど、客観的事実にも幸せはあるのかもしれないとしばらく考えてしまった。