十二時過ぎ起床。疲れていたわけではないが、横になってしまうと僕は起き上がらなかった(あえて起き上がらないようにしていた訳ではないし、起き上がれなかったとまでは言えない)。今日は一日なので映画は千円、見に行くつもりで調べる。「Ray」にするか「オペラ座の怪人」にするか悩む。それ以前の問題として起き上がらねばならない。ふいに起き上がろうと思い、「起きた!起きた!」と鬼の首を取ったかの如く叫びながら起き上がった。風呂に入り、バスで河原町まで。「Ray」に間に合わなければ「オペラ座の怪人」を見ることにし、間に合った。帰り道、バス停を降りて歩いていると、先に同じ進行方向に歩いている若い女性がいた。僕は怖くなって、足早に女性を追い越していった。普通の女性が歩いていただけだったが、何か非難されるような気がしたからだ。女性はもともと苦手なほうだが、ここまでの圧迫感は初めてのように思う。このとき、たまたま精神状態があまり良くなかったことが原因かもしれない。