■

四時半起床。「おはようございます」アイドルの寝起きにかけるような小声で起こされる。五時過ぎにdennyさんが車で来る。paranoiautopianさんを拾って、北陸へ。
名神にのる。早朝で睡眠時間が短かったのでテンションがおかしい。滋賀県に入った際、グランパコさんが唐突に「…シガプリフェクチャー！」と叫んだのがツボにはまった。曇りがちな天候を心配しつつ、北陸道で金沢を目指す。
金沢着。海で泳ぐという予定を知らなかった僕とparanoiautopianさんは海パンを買わねばならない。まずはユニクロへ。海パンとビーチサンダルを購入。近江町市場で刺身定食を食べる。天候は少しずつ快方に向かっているようだ。出発以来、金沢ぐらいまで着たら晴れているだろう、と言い続けていたおかげで、「モーゼ」と呼ばれ始める。モーゼは海を割っただけで、天気を変えてはいなかったように思うけども。
金沢を後にして、海岸沿いに北へ。渚のドライブウェイを通る。穏やかな田園地帯や漁村が続く。宮本輝の「幻の光」を思い出した。目的地の海水浴場に到着。久しぶりの海水浴。遠浅の海水浴場で、波もほとんど無い。天気は少し晴れていたが、ぎらつく陽射しは無い。二時間程度浜辺にいたがほとんど焼けず。海水の温度も若干低めだった。夕方近くになり、宿泊地へ。
海水浴場から少し離れたキャンプ場の小さいキャビンが今日の宿。しかし、布団が無いという衝撃の事実が発覚する。雑魚寝を決意。近くの温泉に入りに行った帰りに、焼肉を食べる。宿に戻って、ビール一本と軽く飲んで喋る。